炭疽菌は、役に立たない兵器とはいえ、きわめて危険な病気を引き起こします。
万一、「敵」が生物兵器を使用した場合、「味方」が毒ガス、さらには核兵器を使用することにどうして歯止めがかけられよう。
悲しいことに、こちらの方がはるかに効果的なのです。
このように、生物戦争に対する恐怖は、生物兵器自体では不可能な破壊を誘発する可能性を秘めているのです。
生物戦争そのものの軍事的脅威は、ごくわずかです。
しかし、恐怖から生まれる脅威と生物学が兵器製造業者に与える誤解は、現実のものであり、しかも、次第に増大しているように思える。
こういった恐怖がいかに根拠のないものであるかを。
小す多くの証拠が、紺換えDNA革命のおかげで得られたことを考えると、この恐怖が組換えDNA革命の最も危険な産物になるにちがいないということは皮肉ともいえます。